 
さて3400kmのスペイン、南仏ワイナリー訪問を終え、ロワールに
戻ると、急にオーベルニュという所に行く事になりました。
そこにVINCENT TRICOTさんという素晴らしい生産者がいて、
ちょっとした仕事のミスである誤解が生じました。
勿論メイルでも説明しましたが、こういう時は直接会うのが大切。
私のスケジュールはめい一杯入っておりましたが、何とか時間を
作って彼の家に行きました。
「BONJOUR、弊社の手違いで誤解が起きてしまってすまなく思います」
「いやいや、こうして来てくれたから良かったけど、こっちもビックリです」
やっぱり直接会うと言うのは大事ですね。今の世の中何事も便利に
なり過ぎていて、こういう基本的な事を忘れがちです。
でもお陰でビジネス上の誤解が解けたので一安心です。
この世界はなかなか戦争なので大変です(笑)
勿論、どの世界もビジネスだから同じ事だと思いますが、自然を相手に
ワイン作りをしている生産者さんのワインを買わせて頂いておりますので、
その物の進め方を東京のビジネス調子で行うと誤解が生じます。
まあ最終的に丸く収まったのでこれは良し!と。
ちなみにここのワインは2011年は今までの中で最高の出来です。
まだ樽でゆっくり眠っているので日本への御紹介は秋以降になります。
楽しみにしてて下さいね。
さてAUVERGNE地方は私がフランスである意味一番だと思っている
生産者PIERRE BEAUGERさんがおります。
その後、彼の所に訪問です。彼は去年御引越しをしてまだCAVEの
中がバタバタして、とても大変です。
彼が以前作っていたCHARDONNAYは引っ越し先の場所から遠いのと
借りている契約がちょうど終了したので、もう作りません。
素晴らしいCHARDONNAYだったのに残念です。
今、その畑は無農薬でなくなりました。オーナーの息子さんが管理しており
彼が化学肥料を使った栽培をしているからです。とても残念です。
PIERREが管理していた頃は、草がぼうぼう、でも自然に優しい無農薬畑なの
ですが、オーナーにしてみたら「全く畑の管理をしていない!」とカンカンだった
そうです。無農薬農法が日本より段違いに進んでいるフランスで、こういう
話を聞くととても寂しくなります。あの素晴らしいCHARDONNAYはもう
誕生しません。うちの会社で2005年2006年の在庫がまだありますが、
これはもうアートの粋なので急いで売ろうとは思っておりません。
この味わいが分かる方だけに飲んで貰いたいワインです。
いつかいつかPIERREが日本に来た時の為に、取って置きます。
でも勿論うちの会社も営利を追求している民間の会社なので、資金繰りが
大変になると、このPIERREのワインを売りに出します。
背に腹は代えられません。その時はチャンス、絶対にGETして下さいね。
彼のワインはとても不思議でとてもパワーがあります。
今もまだ2007年のCHARDONNAYが樽の中で眠っており、ゆっくりゆっくり
発酵を続けているのです。もう5年目ですよ。でも酸化なんて一切ありません。
とっても不思議なワインです。いつ発酵が終わるのか?誰も知りません。
色んなワイナリーを訪問しておりますが、Pierreの所は驚きばかりです。
引っ越しして新しい家の近くに畑があって、Pinot GrisとSauvignon Blancを
新しく植えましたが、その醸造がやっと始まりました。
2011と2010年を試飲すると…tres bien、言葉はありません。
美味しい過ぎます。まだ若い樹齢の木なのにどうしてこんなに素晴らしい
ワインが誕生するのでしょうか?私はフランスの醸造家を沢山知っておりますが
彼は断トツでスペシャルです。魔法使いのようです。
どうして彼のワインが美味しいか解りました。彼の波動です。
沢山の愛情を葡萄達に注ぎ、彼の波動が奇麗なので、出来上がったワインも
素晴らしい味わいになるのです。やっと答えが出た感じです。
昔の日記に書きましたが、水に悪い言葉を書くと結晶が汚くなり、奇麗な言葉や
感謝の言葉を書くと、その結晶は奇麗になると言う話をしました。
それを元に私もいつかナチュラルワインの結晶を写真に撮りたいなって思って
いた所、面白い話を生産者から聞きました。我々の仲間で自分のワインの
ラベルに、汚い言葉を書きならべ、しばらくして飲んでみたら、全部ボラティルと
いう成分があがってしまい、不味い味になったのだそうです。
同じラベルに何も書いていないワインは前と変わらず美味しかったのだそうです。
不思議ですね。でも本当の事です。
私も自分のWINEで試そうかなって思いましたが、大切な丹精込めて作った
ワインにそういう事はやはり出来ないので、しません。
もし何方かその実験を行った方がいらっしゃったら連絡下さいね。
私はしたくても出来ませんので・・・。
PIERREの美味しいワインで癒され、翌日も同じAUVERGNEの生産者
FRANCOIS DHUMESさんという若い醸造家を尋ねました。
彼のWINEもチャーミングで美味しいです。
3人同じ生産地に私の選んだワインがありますが、
1.VINCENT TRICOT 正統派なワイン
2.PIERRE BEAUGER ぶっ飛んでいるワイン
3.FRANCOIS DHUMES チャーミングなワイン
と、どれも個性的です。それぞれ個性の違う生産者なので、完璧な
セレクションです。さあ今年の商談も終わり、ロワールに戻ります。
またまた車のkmは増えて行きます。 |