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オーベルニュへの旅。
2012年2月22日

皆様、こんにちわ!
書く時は連続して書いてしまう日記です。

この日記が届く頃、私は飛行機の中、日本に帰国です。
そしたら又、しばらく日記は書けなくなると思います。
3月のVINI JAPONの準備をしなくてはなりません。
実はHOME PAGEやちらしが出来たのが遅かったので 集客の伸びが去年ほどではありません。

まだ日程的に余裕があるので皆ゆっくりされていらっしゃるの かもしれませんが、我々はハラハラ・ドキドキです。
どうぞ周りの方にこのイベントを紹介して下さると嬉しいです。

http://www.vinijapon.net/



さて3400kmのスペイン、南仏ワイナリー訪問を終え、ロワールに 戻ると、急にオーベルニュという所に行く事になりました。
そこにVINCENT TRICOTさんという素晴らしい生産者がいて、 ちょっとした仕事のミスである誤解が生じました。
勿論メイルでも説明しましたが、こういう時は直接会うのが大切。
私のスケジュールはめい一杯入っておりましたが、何とか時間を 作って彼の家に行きました。

「BONJOUR、弊社の手違いで誤解が起きてしまってすまなく思います」
「いやいや、こうして来てくれたから良かったけど、こっちもビックリです」

やっぱり直接会うと言うのは大事ですね。今の世の中何事も便利に なり過ぎていて、こういう基本的な事を忘れがちです。
でもお陰でビジネス上の誤解が解けたので一安心です。
この世界はなかなか戦争なので大変です(笑)
勿論、どの世界もビジネスだから同じ事だと思いますが、自然を相手に ワイン作りをしている生産者さんのワインを買わせて頂いておりますので、 その物の進め方を東京のビジネス調子で行うと誤解が生じます。
まあ最終的に丸く収まったのでこれは良し!と。
ちなみにここのワインは2011年は今までの中で最高の出来です。
まだ樽でゆっくり眠っているので日本への御紹介は秋以降になります。
楽しみにしてて下さいね。

さてAUVERGNE地方は私がフランスである意味一番だと思っている 生産者PIERRE BEAUGERさんがおります。
その後、彼の所に訪問です。彼は去年御引越しをしてまだCAVEの 中がバタバタして、とても大変です。
彼が以前作っていたCHARDONNAYは引っ越し先の場所から遠いのと 借りている契約がちょうど終了したので、もう作りません。
素晴らしいCHARDONNAYだったのに残念です。
今、その畑は無農薬でなくなりました。オーナーの息子さんが管理しており 彼が化学肥料を使った栽培をしているからです。とても残念です。
PIERREが管理していた頃は、草がぼうぼう、でも自然に優しい無農薬畑なの ですが、オーナーにしてみたら「全く畑の管理をしていない!」とカンカンだった そうです。無農薬農法が日本より段違いに進んでいるフランスで、こういう 話を聞くととても寂しくなります。あの素晴らしいCHARDONNAYはもう 誕生しません。うちの会社で2005年2006年の在庫がまだありますが、 これはもうアートの粋なので急いで売ろうとは思っておりません。
この味わいが分かる方だけに飲んで貰いたいワインです。
いつかいつかPIERREが日本に来た時の為に、取って置きます。
でも勿論うちの会社も営利を追求している民間の会社なので、資金繰りが 大変になると、このPIERREのワインを売りに出します。
背に腹は代えられません。その時はチャンス、絶対にGETして下さいね。

彼のワインはとても不思議でとてもパワーがあります。
今もまだ2007年のCHARDONNAYが樽の中で眠っており、ゆっくりゆっくり 発酵を続けているのです。もう5年目ですよ。でも酸化なんて一切ありません。
とっても不思議なワインです。いつ発酵が終わるのか?誰も知りません。
色んなワイナリーを訪問しておりますが、Pierreの所は驚きばかりです。
引っ越しして新しい家の近くに畑があって、Pinot GrisとSauvignon Blancを 新しく植えましたが、その醸造がやっと始まりました。

2011と2010年を試飲すると…tres bien、言葉はありません。
美味しい過ぎます。まだ若い樹齢の木なのにどうしてこんなに素晴らしい ワインが誕生するのでしょうか?私はフランスの醸造家を沢山知っておりますが 彼は断トツでスペシャルです。魔法使いのようです。 どうして彼のワインが美味しいか解りました。彼の波動です。
沢山の愛情を葡萄達に注ぎ、彼の波動が奇麗なので、出来上がったワインも 素晴らしい味わいになるのです。やっと答えが出た感じです。

昔の日記に書きましたが、水に悪い言葉を書くと結晶が汚くなり、奇麗な言葉や 感謝の言葉を書くと、その結晶は奇麗になると言う話をしました。
それを元に私もいつかナチュラルワインの結晶を写真に撮りたいなって思って いた所、面白い話を生産者から聞きました。我々の仲間で自分のワインの ラベルに、汚い言葉を書きならべ、しばらくして飲んでみたら、全部ボラティルと いう成分があがってしまい、不味い味になったのだそうです。
同じラベルに何も書いていないワインは前と変わらず美味しかったのだそうです。
不思議ですね。でも本当の事です。
私も自分のWINEで試そうかなって思いましたが、大切な丹精込めて作った ワインにそういう事はやはり出来ないので、しません。
もし何方かその実験を行った方がいらっしゃったら連絡下さいね。
私はしたくても出来ませんので・・・。

PIERREの美味しいワインで癒され、翌日も同じAUVERGNEの生産者 FRANCOIS DHUMESさんという若い醸造家を尋ねました。
彼のWINEもチャーミングで美味しいです。
3人同じ生産地に私の選んだワインがありますが、

   1.VINCENT TRICOT 正統派なワイン
   2.PIERRE BEAUGER  ぶっ飛んでいるワイン
   3.FRANCOIS DHUMES チャーミングなワイン

と、どれも個性的です。それぞれ個性の違う生産者なので、完璧な セレクションです。さあ今年の商談も終わり、ロワールに戻ります。
またまた車のkmは増えて行きます。


翌日は実はALSACE迄行きます。えッ又?私も実は行きたくありません。
と、いうよりこれ以上車の運転をしばらくしたくはありません。
Alsaceはここから650KM往復1300KMなので大変です。
列車も考えましたが、なかなか接続が上手に出来ず車を選びました。
しかしこのBINNERのワインはうちの会社の宝物。
どんな事があっても行かないといけません。
長〜い旅路を終え、夕方ですが、まずは試飲を始めます。
ここの試飲は50〜60アイテムするので、大変です。
本当は夕方全て試飲して、翌日は早くALSACEを出たかったのですが 試飲をしていると、どれもパワーのあるワインなので、夕方に20アイテム それ以外は翌日にする事にしました。さすがに連続で色んな生産地を 言ったり来たりしているので、体が大変です。

ここに来るとある意味ほっとします。
ChristianとAudreyが付き合っていた当時からの付き合いで、2003年に 2人が結婚、そして男の子が2人生れ、長男は8歳です。
その歴史をずっと見てきております。
来年は結婚10周年、ChirstianがAudreyに日本行きの旅行をプレゼントする そうです。vini japon 2013に合わせるかもしれません。お楽しみに!

さて予断は置いといて、ワインの試飲が翌日の午前中に全て終了。
本当にエネルギーがいる試飲です。特に彼のワインはパワーが凄いので やっと出荷できるようになった、生まれたてのwineばかりなので大変です。
でも出荷できるようにって言っても例えばやっと2003年を飲めたり・・下の クラスだと2010年の若いワインを飲んだり・・・ここの試飲は他のワイナリーと システムが違います。それだけ良心的に作っておりますが、説明が大変です。
私もメモを見ないと分からなくなってきてしまいます。

さて試飲が終わり夕食です。どうしても原発の話になります。
Alsaceはドイツに近い地域で平和主義者が多いです。
今年フランスは大統領選挙がありますが、私はサルコジの再選は反対ですが 他にどうも人材がいないようです。御存じニューヨークで捕まった大統領候補 だったストラスカーンはもういません。皆、彼なら良かったのにって言っております。
フランス人の誰もがこのNYのアクシデントを意図的なものと思っております。
人材がいないのは日本も一緒かもしれませんね〜・・・。

さて翌日も本格的な試飲の再開です。朝なのでエネルギーはたっぷりです。
昨日は650kmも雪道を運転したので、体も疲れており、試飲には適しており ませんでした。でも1日時間は誰もが24時間、そんな言い訳は言っていられません。
朝の試飲で面白いワインがあったので、これは紹介させて下さい。

実は2004年にBinner家のゲベルツトラミネ―ルという品種の畑が一晩で全部 切られてしまいました。その切り方は絶対に栽培家でないと解らないポイントで 凄いショッキングな事件でテレビでも報道されました。犯人は今も捕まっておりません。
2005年はちゃんと生えてきま?せんでした。でももう少し様子を見るようにしました。
もしこのまま全滅したら葡萄を抜かなくてはなりません。

ところが2006年に生えて来たのです。細い細い枝が・・・樹を切っても根は生きております。
凄い生命力です。これが他の畑なら駄目だッたかもしれません。その葡萄が Binner家の希望の畑となりました。収穫時期になると、収量は当然少ししか取れません。
でも樹齢が古いので、少ししか実を付けませんでしたが、それがとっても糖度がのって 結果SGN(セレクション・グラン・ノーブル)という10年に1度しかできない、ウルトラ甘口の ワインとなったのです。ほんの少しですが・・・。それがとっても美味しいのです。
勿論これは弊社で日本に輸入しますが、実は1本だけ手で持って帰りました。
この復活ワインを仙台で皆で飲みたいからです。東北が元気になるワインです。
本当に樹を全部切られ、全滅かと思っておりました。でも2年後に出て来たのです。
葡萄は凄いです。我々も負けてはいられません。もし東北のJにいらっしゃる方は 丸秘のワインがあるので、ブースに来て下さいね。でもたった1本なので直ぐになくなって しまうかもしれません。でも夏以降に日本にちゃんと入荷しますのでね!

さて相変わらず長いメイルを最後まで御拝読下さいまして有難うございます。
しばらくは書きませんので安心して下さい(笑)それでは!



実は長距離運転手を廃業したい 新井順子